本興寺
大町四つ角から三浦道をまっすぐ南に下り、横須賀線の踏切近く、左側にあるのが本興寺です。道川には小さなお堂「辻薬師」があります。このあたりは「辻」といわれていましたので「辻の本興寺」として親しまれています。この寺にも日蓮の辻説法のところとの伝承があり、弟子の天目が足利氏の一門の石堂義房を開基に迎えて創建したと言います。
- 宗派 日蓮宗
もと京都妙満寺末寺、のち妙本寺末 - 山号 法華山
- 本尊 三宝祖師像
- 開山 天目上人
- 創建 延元元(1336)年
ミニガイド
2代目の日什(1314~92)は延暦寺で天台宗を学んだ後に日蓮宗に改宗し、下総中山法華経寺から独立して京都で日蓮宗妙満寺派を興した人で、このころ堂宇も増え、大寺院となったようです。江戸時代に入り、27代日径は日蓮宗の中でも徹底して法華経への信仰を説き、それを信じない人からはお布施も受けとらず、教えも説かないという「不受不施派」に属しました。江戸幕府の弾圧を受け、本興寺も一時廃寺となりましたが、寛文10(1670)年に再興されました。
ミニギャラリー
本興寺 入口の碑文
日蓮大聖人辻説法の舊知
本興寺略縁起
日蓮大聖人鎌倉御弘通の当時此の地点は
若宮小路に到る辻なるにより今猶辻の本興寺
と称す御弟子天目上人聖躅を継いで又
此地に折伏説法あり実に当山の開基なり
後年日什上人(顕本法華宗開祖)留錫せられ寺観
大いに面目を改む常楽院日経上人も亦
当寺の第廿七世なり